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去る令和8年9月30日、飯舘村は「立村70 周年」という記念すべき日を迎えました。私が生まれる20年前、飯舘村が誕生した昭和31年(1956年)は戦後の復興を大きな指針としてきた社会が、経済の発展をも見据え、新たな一歩を果敢に踏み出した転換期であったとうかがいます。
また、誕生から70年を経た本年は、東日本大震災から15年目という大きな節目の年でもあります。東日本大震災とその後の原発事故による6年間におよぶ全村避難は、村民の暮らしやなりわい、地域のコミュニティに極めて甚大な影響をもたらしました。その影響は年月の経過だけで解消されるものではなく、今なお様々な担い手が多岐に渡る課題の解決に向かって、日々を積み重ねています。
復興のその先を見据え、村の中にある「なりわい」を育て、強化していくことも、今の飯舘村にとって欠かすことのできない取り組みの一つです。村の魅力を丁寧に磨き上げ、多様な種類の「なりわい」や「人流」を生み出し、村内総生産の向上にも繋げていく。今はまさに、そういった歩みを力強く進めていくフェーズにあります。70年前、私たちの父母、祖父母の世代が、必死に汗して働き、村の未来に思いを馳せ、飯舘村としての歩みを始めたように、今を生きる私達もまた、共に励み、「美わしく 清らかな村 いいたて」を興し、富ませ、次の世代へと繋げていかなければなりません。
先の福島県議会において、内堀県知事が、村の「こども議会」で語られた「復興とは、そこに住む人、関わる人たちの思いが重なり合って、一歩ずつ前へ進むこと」という、いいたて希望の里学園生の言葉をご引用くださいました。震災後に生を受けた子ども達が、自らの言葉で復興の意味を捉え、未来を見つめている姿は、今を生きるすべての世代に大きな希望を与えてくれます。
この「立村70周年」を、村を築き、支えてこられた多くの皆様への「感謝と喜び」を胸に、次代へ向けた新たな出発点としてまいります。そして、この村に暮らす人、村を思う人、村に関わる人、それぞれの熱き思いを重ねながら、次の世代へと誇れる「飯舘村」を村民の皆様と共に築き上げてまいりたく存じます。